保険ステーション|未来を語る(菊地 勇介 営業統括マネージャー)
未来を語る

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春夏に、考えもしなかった、大きな決断。

不思議だ。この秋まで、これまでやってきた自分の小樽のキクチ総合保険が一生の仕事場と思っていた。 静かで柔らかい菊地勇介さんはそう言った。当然だった。経営になんの問題も無かったのだ。それが、なんの前触れもなく変化し大きな意識の展開となった。 その展開がこの2015年1月から、保険ステーションと合併、合体して手を結ぶことだった。当然、自身も保険ステーションに身を置く。

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キクチ総合保険・創業者/菊地弘志の引退と時代の趨勢からだった。

これは決して父親が創業したキクチ総合保険保険が行き詰まったり、勢いがなくなったわけではない。大きな理由は、父親の引退決意だった。 この保険ステーションの前身の中田損害保険事務所と小樽における保険の役割を二分していたといってもいい。このままでも十分やれる。だが、保険の世界も様変わりしつつある。 これが底辺にある理由だ。そしてまた大きく変化する前兆がある。今は、保険料の差、保険会社によって保険料がちがう時代だ。

安ければいいといった世界ではないと業界の人間は思うが、お客さまの思考は多種多彩だ。たくさんの顧客を抱えているところほど、サポート、サービスがますます重要になる。 手を抜くとお客離れになる。結果としてダメージを受けるだろう。

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わたしたちの合併は、よりよいお客様へのサービスへの先手だと思う。

保険料だけの話しではなく、保険の種類の多さ、新商品も出る。その知識への勉強、紹介。事務処理、日々営業を終えた夜にするのは限界がある。 これもサポート、サービスのダウンにつながる。いまコンピューター時代だからこそ、個より組織が発揮する。このまま個でやっていたら手に余してしまい発展性が薄くなる。

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最初は、保険の仕事につく気はなかった。

1971年8月に小樽に長男として生まれた。親の保険の仕事には就くつもりはなかった。高校を出てから、大きな木材会社に就職した。おやじの仕事は尊敬していた。格好いい、と思っていた。 サラリーマンになってからはますます、理想的な仕事をしている父親に尊敬の念を抱いていた。サラリーマン時代は、残業が多く、自分の思うような仕事ができなかった。壁にぶつかってばかりだった。その頃だった。転勤の話しが起きてきた。

自営業をそばで見てなかったら、そのままサラリーマンをしていた。

いまでもそう思う。23歳のときだった。保険の世界に飛び込んだ。研修生からのスタートで、木材会社ではコンピューターを使う事務職だった。 営業の仕事は自信がなかったがやるしかない。三年で300件の新規を取る。3ヵ月ごとにチェックがある。半年で100人いた研修生が半分になった。試験も難しかったが、これはクリアした。

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研修生時代が終わって、毎日飛び込みをした。営業が苦手だった。

自信がなかった。そこで、小樽駅を拠点に毎日件数を決めて飛び込みをしていった。それでもなかなか慣れるものではなかった。父親の一言だけが支えになっていた。「誠意をもってする」。あたり前の言葉だが、その通りだった。

一つだけ自信があった。誠意という言葉がそのまま当てはまる「事故処理」だった。 相談窓口のこの事故処理には自信があった。これこそおやじの仕事ぶりを見ていたからだ。誠実な仕事ぶりだった。気づかなかったが、知らず知らずにその姿に憧れていたのだ。

いい時代に保険の仕事に就いた。

バブルの時代もあるが、当時はどの会社でも保険料は同じだった。だから、ある意味でやりやすかった。そのうえ「事故処理」という得意分野があったのがよかった。それを中心に誠実に行動したおかげで今がある。 保険の世界に変化があるこれから、自分を補ってくれバランス良くしてくれるのがこの保険ステーションという組織だ。これまでのお客にもっとよりよいサービスができることが自分でも楽しみだ。

趣味は、こうみえても卓球とお酒が好きだ。

卓球が好きで、小樽卓球連盟にてコーチをしていた。いまは無くなってしまったが小樽卓球少年団でもコーチをしていた。全道大会で女子が第三位までいったことがある。 夜、週に三回は、練習などに行っている。その後のビールが旨い、と顔がほころぶ。

思うに、二つの趣味が合致している。いや、昼の保険の仕事が後押ししている。三位一体というカタチだろうか。お酒ですごいのは、自分で「ザルです」と言い切るところだ。普通は、そこまで言わない。 しかもにこやかな表情で、だ。ビールに始まって、日本酒、洋酒、焼酎などになると言う。

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円満な家庭があるから、がんばれる。

行きつけのBARも当然ある。お子さんの進学塾の迎えに奥さんが車で行く。そのBARが塾の近くにある。奥さんの運転する車に便乗して飲みに出る。 話しを聞き優しく送り出す奥さんに敬意を払いたくなる。一家円満の図が見えてくる。こういった家庭があるから仕事も順調なのだろう。

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本当に急展開だった。でも、冷静にとらえ、判断できた。

元気な中田社長がいる、保険に通じる弟もいる。

保険ステーションの未来のとらえ方に素直に賛同できた。

変わる世界に、一歩先んじての合併は、何倍もの力を発揮する。

2014年